戦略経営の実践(経営者リレー講義)第8回

2010年11月20日(土)

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国際経営特殊講義:戦略経営の実践
濱田 初美 教授
講演者
curriculum-management-101120-02(株)平和堂 代表取締役社長
夏原 平和

流通業の発展と平和堂の経営

本日は、夏原社長の大変貴重なお話しをいただき有難うございました。私は京都の宇治に住んでおり、平和堂やアル・プラザは良く知っているとともに利用させていただいているので、大変興味深く聞かさせていただきました。

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御社の店舗出店戦略としてフレンドマートの出店がありますが、この戦略は消費者にとって非常にありがたい戦略であると思います。
私の家庭は食と住で御社にお世話になっておりますが、アル・プラザまで買い物に行くには少し距離があります。しかし、フレンドマートが近所にできたことで、日常の買い物についてはフレンドマートで、週末の買い物はアル・プラザでという形で棲み分けし便利に利用させていただいており、このような消費者は多いのでないかと感じており非常に消費者の心を掴んだ戦略であると思います。

ポイントカードの現金化についてのお話しがありましたが、現金に換金できる驚き及び楽しみは利用者として実感しております。生活に必要な食品を主に購入していますが、必需品のため無理に購入している意識もなく、知らない間にポイントがたまり現金に換金できるということは、他社と差別化できる戦略であると思いました。

夏原社長は2代目でありますが、2号店を出店するときに平和堂に入社され、以降の平和堂の経営に携わってこられたということで、今日の平和堂を築かれたと言っても過言ではなく、お話しをお伺いしていると創業者の方がリレー講義でお話しされていたのと同じような熱い思いが伝わってきました。

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このような夏原社長の熱い思いがあったから、今日の御社があるのだと思います。私の家庭の生活の一部となっている御社が、これからも安定な経営をしていただき、末永く利用させていただけることを願いまして、消費者として提案を1つさせていただきたいと思います。
冒頭で、私の家庭は食と住で利用させていただいていると記載させていただきました。残念ながら衣の部分については、御社をあまり利用させていただいていません。事業報告書を拝見させていただくと、売上構成は食料品が55~60%、衣料品15%となっており、衣料品の部分については他の店にお客様を奪われているのではないかと思います。

そこで私は衣料品の部分においてユニクロをアル・プラザ内に出店してもらってはどうかと思います。私の住んでいる宇治では、ユニクロが大久保自衛隊の近くにありますが、駐車場が狭く、休日には駐車場待ちの車の列ができています。私は駐車場待ちがイヤでユニクロに行かないのですが、このような人は多いのではないかと思います。

もし、アル・プラザの宇治東や城陽にユニクロが入れば、衣料品がなかったために他店に取られていたお客様やユニクロ目的で来たお客様が御社に来店し、食料品も購入されるようになると思います。また、ユニクロ側も食料品を購入されるお客様が併せて衣料も購入されるというような相乗効果があるのではないかと思います。是非、ご検討いただければと思います。

最後に、本日はお忙しい中、夏原社長のお話しを直接お伺いできる機会をいただき誠に有難うございました。(S.T)

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