戦略経営の実践(経営者リレー講義)第6回

2012年11月03日(土)

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国際経営特殊講義:戦略経営の実践
濱田 初美 教授
特別講師
日本マクドナルドホールディングス株式会社
原田 泳幸

※原田氏よりコメントをいただきました

日本マクドナルドホールディングス株式会社の経営戦略

以下は、当日の講義風景と講師の記念色紙、受講した院生のレポートです。

日本マクドナルド CEO 原田 泳幸 様

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■感動した3つの言葉
①『戦略はどれが正しいという回答はない。どれを選択するかが重要。その戦略の実行が難しい。しかし、失敗というのはない。それは成功に向かう過程と考えるべき。そんなにすぐにゴールがくるビジネスというものはない』

失敗は成功のもと、という言葉よりももっと深い、自分の中で腑に落ちる言葉でした。失敗したから成功した、というような短絡的なものではなく、成功するためには通るべきプロセスだったと考えるべきだと理解したためです。なるほど、そう考えれば確実に前に進める。そんな勇気が自分の中に生まれた瞬間でした。

②『ひらめきとは、考えてきたからこそひらめくもので、考えてもいないときにひらめくのは思いつきにすぎない。思いつきではヒットしない』

「ひらめき」と「思いつき」をここまで区別して考えたことはありませんでした。しかし、教えていただいた通り、ひらめきと思いつきは全く違うものだと思います。現在の私に課せられた業務上の課題は、全くの新しい目で業務項目を取捨選択し、現部署が果たすべき役割を、会社として求められているものに改革することなのですが、やはりそこには新しい「アイデア」が必要となります。本日、はっきりと認識しました。思いつきを待つのではなく、考え続ける中でひらめきを待とうと。

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③『何か変だなと思ったとき、原因は自分にある。現場にてコミュニケーションをはかり、問題点をさがす。ビジネスの原点は現場である』

curriculum-management-121103-06上から目線で物事を見てしまっているとき、実はそういう時こそが、もう一度自分を省みるタイミングなのだとこれまでの経験上学んできました。一つ二つの仕事が上手くいったくらいで、それが自己の能力的な実力と判断するのは早いにも関わらず、思わず調子に乗ってしまい、次の仕事で失敗するという経験があるためです。
『原因は自分にある』この言葉を聞いたとき、違和感の原因は他人ではなく自分にあるという意味で共通点を感じ、私のスタンスに自信を持つことができました。同時に、たとえCEOになっても持ち続けるべき大事な考え方なのだとも学びました。
本日は貴重なお話有難うございました。(A.Y)

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