戦略経営の実践(経営者リレー講義)第6回

2016年11月05日(土)

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特殊講義:戦略経営の実践
濱田 初美 教授
特別講師
株式会社ブリヂストン 取締役 代表執行役CEO 兼 取締役会長
津谷 正明

真のグローバル企業に向けて

以下は、当日の講義風景と講師の記念色紙、受講した院生のレポートです。

この度、株式会社ブリヂストンの津谷代表執行役CEOのお話しをお聞きする貴重な機会となりました。ブリヂストンは誰もが知る、名実ともに世界のタイヤ市場を牽引するグローバルカンパニーです。年々、業容を順調に拡大しつつあり、磐石な様相を呈しています。しかし、その裏では熾烈な国際競争、商品やブランドの飽くなき研鑽があり、その結果、ブリヂストンというトップブランドが構築されているという事実を知りました。

curriculum-management-161105-hp-03特筆すべきは、他社とは一線を画す完成された企業理念です。緻密なフレームワークで構成され、実に体系的、今まで見たことがないほど完成されており圧巻の一言です。そして経営の最終目標で本講義のテーマでもある”真のグローバル企業 業界において全てに「断トツ」”は、トップカンパニーでありながら、さらなる高みを目指す姿が如何にもブリヂストンのマインドを表現しています。
思い返してみると、ここ10年程度、タイヤ業界には厳しい時代でした。原材料費の高騰、リーマンショック、円高等々。様々な外部要因がある中、ブリヂストンが戦い抜けた要因は、巨大組織が一丸となって企業理念である”真のグローバル企業”を追及した結果ではないでしょうか。昨今、タイヤ業界で問題視されている環境問題についても、ブリヂストンは率先して向き合っていくことでしょう。

戦略経営の実践の講義において、CEO自らのMBA体験を語っていただいた初めての機会でもありました。現実社会におけるMBAの有用性等、非常に新鮮に感じました。新入社員時代、また経営者になる前後の違い等、津谷CEOの人間味に触れると同時に、自身の将来像を想像する機会となりました。私自身、MBAで学び始めて半年が経過し、入学当初の目的・目標を見失いかけていたように思います。何のために経営を学ぶのか、学んだ事をどう生かしたいのか、改めて考え直す必要性を感じました。

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ブリヂストンはタイヤ事業のみならず、事業の多角化を推進しており、我々の日常生活の中でもブリヂストンに触れる機会が増えつつあります。多くの人がブリヂストンと聞くと一瞬でブリヂストンブランドをイメージできると思います。それはモータースポーツに代表されるアクティブなイメージであり、また、日常生活に密着した安心安全のイメージです。このように明確にブランドイメージを想像できる日本企業は、ほぼ皆無に等しいのではないでしょうか。まさに日本を代表するエクセレントカンパニーです。
今回の津谷CEOのお言葉の数々を、今後のMBA生活の糧として仕事も勉学も邁進していきたいと思います。この度は誠にありがとうございました。心から厚く御礼申し上げます。(G・O)

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