戦略経営の実践(経営者リレー講義)第4回

2016年10月22日(土)

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特殊講義:戦略経営の実践
濱田 初美 教授
特別講師
株式会社ダイセル 相談役
小川 大介

ダイセルのものづくり革新の中心に人がいる~100年企業の変革~

以下は、当日の講義風景と講師の記念色紙、受講した院生のレポートです。

この度は貴重なお時間を割いてご講演してくださいまして、誠に有難うございました。
お蔭様で小川相談役みずから会社の歴史と経営の要諦を語ってくださったことに深く感銘を受けました。
ご講演の中で、大変なご苦労の末ダイセル式生産革新が出来上がったこと。そしてその仕組みを多くの企業に広める理由として「結局は自社のためになり、日本の産業全体にもいい貢献が出来るから」という大義を掲げられてのこと。ダイセル様の躍進は社会に役立つ企業という観点からも当然のことと思われました。このお話をお聴きし、二宮尊徳翁の言葉「遠きをはかる者は富み、近きをはかる者は貧す」を想起致しました。

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ダイセル式生産革新は、作業負荷、アラーム数、品種切り替え負荷等、いずれも90%減など安全・品質・コスト面での大幅改善はもとより、何より社長ご就任前から小川相談役が危惧されておられた硬直した社内風土改革、意識改革に大きな良い影響を及ぼしたことがダイセル式と言われる生産革新の真骨頂ではないでしょうか?そしてその後のグローバル競争に打ち勝ち、得意分野を収益の柱に育て上げられたドラマチックな展開には多くの社員の方々のベクトルがそろっていった情熱のうねりを感じ、それは経営者として素晴らしいご功績であられたと感じ入りました。(バックミュージックにはプロジェクトXの主題歌が聴こえてくるような思いが伝わってきました。)
またお名刺交換の際にお教えいただいたお言葉「一人では何も出来ない。人との関わりを大切にし、人に関心を持つこと。」は、正直私に足りていないところだと痛感しました。私は中小企業の一経営者です。薄々は感じていましたが、その点においては充分ではなかったと思います。強い志を持って、早速今からでも改めたいと思います。

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ご講演を通じて感じたことは、小川相談役の飾らないお人柄、意見は相手の役職に関わらず言う、トラブルにすぐ首を突っ込む等、リーダーとしての魅力ある人間性と覚悟を感じました。様々なヒト・コトに興味を持って「感性」と磨き、私も小川相談役がなされたような風土改革を自社でも巻き起こしたいと思います。お伺いしたいことは沢山ございますが、今回はご講演を拝聴出来て、本当に良かったです。

これからの株式会社ダイセル様の益々のご発展と小川相談役のご健勝を願っております。この度は本当にありがとうございました。(A・M)

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