戦略経営の実践(経営者リレー講義)第4回
2008年10月18日(土)
コンピュータ・エンタテインメントの進化
以下は、当日の講義風景と講師の記念色紙、受講した院生のレポートです。
本日はご多忙の中、大変貴重なお話を拝聴できましたこと心から感謝いたします。
会長の本日のお話の中で特に印象に残った点は、任天堂との共同開発が破談となった件につきソニー社内で批判を受けながらも逆にチャンスととらえ、あくまでもポジティブに新たなビジネスを構築し成功なされた事です。
ソニーに対して、私は「自由闊達」で「チャレンジ精神旺盛」というイメージを持っておりましたので、会長が社内で批判にさらされたという事が意外でもありました。やはりソニーにも「大企業病」が浸透しているのでしょうか?
会長が再スタートされたおりのポイントとして、
・明快な経営ビジョン(衝撃的なイノベーション、全てのステークホルダーの利益を追求し最適な配分を行う)
・資金の確保(資金は自分で稼ぐとの信念と熱意およびスピード)
・人材の確保(有能な人材、最高の技術者、起業家精神旺盛な専門家集団)
以上3点をあげられましたが、大企業の場合、特に優秀な人材は上司が囲いこみ手離したがらない傾向が強く出ます。会長の人的魅力で引っ張る事が可能だったのだと考えます。
会長の非常にソフトな外見および印象とは裏腹な社内の抵抗勢力と闘った強いリーダーシップとカリスマ性を感じました。大組織の中で敗者の烙印を一度押されながらも同志を集め「大きな夢」を実現させる最高の技術レベルを持つ闘う集団を作り上げられました事に感銘いたしました。
ゆえに今後の会長のご動向に非常に興味があります。本日お話されましたオーダーメード医療、再生医療、ANTI-VIRUS、ANTI-AGING 等 今後新たなビジネスの分野でご活躍されることを確信いたします。本日は本当に有難うございました。