戦略経営の実践(経営者リレー講義)第6回

2014年11月1日(土)

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国際経営特殊講義:戦略経営の実践
濱田 初美 教授
講演者
三菱地所株式会社 代表取締役会長
木村 惠司

都市開発のイノベーションとグローバル展開

以下は、当日の講義風景と講師の記念色紙、受講した院生のレポートです。

1.はじめに
木村会長のお話をお聴きし印象に残った点が2点あります。1つに街づくりは我国の未来を大きく左右する事業である事と,次に社会で活躍できる人材というテーマのメッセージが含まれていた点です。

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2.街づくり
街づくりが我国の未来を大きく左右することについてでありますが,先ずは印象に残ったのは政・官・民・学がある程度の足並みを整えないと成り立たない事業であるというお話であります。
私も事業開設コンサルティング会社を経営していますので政・官・民を総合的にまとめ上げる作業の困難さを日々痛感しております。それが御社の手掛けておられる街という単位ともなればその困難さは図りしれません。
その中でも,「街づくりは文化や歴史をMIXしたものである必要がある」というお話しの中で三菱一号館を1894年当時の建物を再現し美術館として現在活用しているという言葉が非常に心に残りました。御社のブランドスローガンである「人を、想う力。街を、思う力。」を忠実に表現した素晴らしい事例だと感じ,その強い信念に感銘を受けました。
私が在学している立命館も大阪府茨木市に広大な新校舎を建設し,学部の一部を2015年度より移転します。その新校舎建設において地域の文化や歴史を考慮し,建設運営されます。街や地域住民に貢献し長期的に求められる建物として存在していく必要性を学びました。

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3.学生へのメッセージ
木村会長のお話しの中に,社会で活躍できる人材というメッセージが随所に散りばめられていました。「人間力とは頭と足と胆」,「物事に疑問を思うこと」,「大胆かつ細心」,「知識より知恵をくれ」,Leadership「大義をもって上をめざそう!」,Challenge「失敗を恐れず次のイノベーションを!」As one team「一人の力は大したことはない!」
これらのメッセージからAs one team 以外は共通した人物像が描けます。どんな困難なことでも誰かが達成する訳ですから,「困難を困難と捉えず挑戦し,自分の頭で考え,自分で調べ,自己責任の上で自分の言葉で伝え,必ず達成するという強い意思を持った人物」ではないかと思います。こういった人物は言葉に説得力があり,また,質問に対する回答が早く的確です。それは自分の頭で考えイメージがあるので,どういった角度で質問をされても回答できるのだと思います。
ここで重要となるのがAs one teamという言葉です。これは,他のメッセージとは異なり協調性を持つということに帰結すると思います。しかし,優秀な人物が大きな事を成し遂げようとすると,つい周りにも同等の能力や行動を求めてしまいますが,そうではなく,周りの力を活用し最大のパフォーマンスを発揮させることにより大きな事が成し遂げられると感じました。また,As one team がなければいくら結果を残しても,その人物が永続的にその会社とかかわる事は難しいと思われます。なぜなら軋轢が生じるからです。curriculum-management-141101-HP-05

4.まとめ
本日の木村会長のメッセージを真摯に受け取り,さらに自分を成長させます。特にAs one teamの精神とあわせて2:6:2のうちの2をいかに活用できる人物になれるかをテーマに努力します。(G・K)

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