Ⅲ 同窓の言葉

Katoshi001    加藤 和伸 (第1期生)

    エーシック株式会社

      代表取締役社長   




修了後も続く仲間達との交流は経営大学院の大きな価値の一つである

経営管理研究科を修了しあっという間に6年余りが過ぎました。実践のみで突き進んできた私にとって在学中の2年間は大きな転機になりました。

初めて学ぶ経営学は目から鱗の連続で非常に新鮮なものでした。私にとっての最初の課題は“時間を如何に有効活用するか”でした。ある程度の融通はしてもらっても仕事が本業であることは変わりません。しかし、MBAの勉強も初めてのことばかりで楽しいものでした。両方をしっかりとこなしたいとの思いも強く、今まで以上に時間が足りない焦燥感もありました。当初は徹夜をして課題を提出したことも珍しくはありませんでした。

その中で多くの先生との出会い、様々な経験を有する仲間達と出会い、数えきれないくらい助けられました。多くの仲間と出会えたことは当時の私にとっては大いなる刺激となり、今では貴重な財産となりました。

今ではすっかり仕事中心の生活に戻りましたが、身に付いた習慣は簡単には抜けません。今でも折に触れ、勉強会やセミナーには積極的に参加するようにしています。これも成果の一つかもしれません。

何よりも、今も続く仲間との交流が真のMBAの価値であり、最大の成果だと思います。

今後の更なる出会いと交流を祈念して本文を寄稿させていただきたいと思います。


2014年5月9日寄稿



Sagarashi001_2   相楽 恭宏 (第1期生)

    メットライフアリコ

      本社直販事業部マネジャー
 
 
 

継続する力から習慣へ。物事を様々な視点から見る能力を養える

国内で最も知名度の高い生命保険会社となったアリコジャパンも2011年4月1日よりメットライフアリコとして新しい環境を迎えました。
現在はオフィスマネージャーとして、メンバーと共に金融・保険の問題解決に取り組んでいます。

立命館大学経営大学院で学び始めた頃、世間では「live door」や「村上ファンド」が連日マスコミを賑わしていた時期でした。当時は、連日の様に企業同士での買収がマネーゲームの様に行われていたこともあり、『M&A』を活きた題材として、研究に取り組んでいました。また、ベンチャー企業の成り立ちから、社会への存在意義まで一連の経営理論を学ぶこともでき、新しい世界の発見が一番大きな収穫だったと思います。

立命館経営大学院には、個性的で経験豊かな先生が多くいらっしゃいます。多くの経験と情報が集約されており、自分が目指す目標を手に入れることが出来る素晴らしい環境があります。中でも、濱田先生の、グローバルかつ創造的な経営実学に刺激を受け、1回目の講義で、「この先生について行こう!」と一目惚れした事は今でも忘れません。ここで学んだ戦略論と、大きく培った視点が、今の業務に活きている事は言うまでもありません。

現在は社内ベンチャーの部署において業務に取り組んでいますが、次は外部への影響力を持った仕事に展開していきたいと考えています。創造的に物事を考える習慣がついたからこそ、今も頑張れるんだと思っています。



Akitashi001   秋田 光哉 (第2期生)

    浄土宗光聖寺住職

    社会福祉法人光聖会理事長

    蓮美幼児学園学園長

    愛媛女子短期大学特任教授


濱田教授との出会い

僕にとっての立命館MBAの収穫のひとつは濱田教授との出会いにあります。僕らの社会では金儲けは卑しいものとして卑下される傾向にあり、現在17か所の保育園や幼稚園を展開する僕としては、何か確信的なものが欲しくて立命館MBAに入学しました。

濱田教授の競争戦略の授業は僕に衝撃を与えてくれました。目から鱗とはこういうことを言うんですね。競争相手、参入障壁や撤退のリスクなど僕がおぼろげに感じていたことを理路整然と説明をしてくださいました。
経常利益10パーセント無ければ事業経営を行っている意味がないと、それは事業の継続性や従業員の保証、税金としての還元など経営者として当然のことであると言われました。今、そのご指導のおかげもあり、事業規模も収益性も拡大の一途をたどっております。しかしながら、最近は「適正規模」浄土宗開祖法然上人が説かれた「共生」思想などやはり仏教者として仏教的経営に一歩踏み入れた感はあります。

MBAは自己確認や自己認識の場として有効です。先日はNHKTVで慶応大学のMBA授業の公開があり、その話を聞くにつけて懐かしさと人生ずっと勉強だなとつくづく感じた次第です。どうか学生の皆さん、この時を充実させてください。そしてMBAにご興味のある方にも是非入学を勧めたいと思っています。



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山野 確道 (第2期生)

    東証一部上場企業

      技術戦略室 担当課長
 


濱田ゼミで学ぶ方々へ ~人生の本番へ向けて~

日々氾濫する情報に毒され、多くの人は様々な判断基準を経済的価値に置いたうえ、他人との比較によって自らを評価してしまう。
しかし、(値段が高いという観点でのみ)立派な家や高級車、豪華な海外旅行、それらの獲得こそが本当に優雅な暮らしの実現であろうか。飛躍とは、社会的地位の向上だけを指すのであろうか。翻って、その手の執着こそが苦しみの根源だということに気付き、それらへの拘りが薄れた今、私はこれまで以上に充実した毎日を送っている。
地位や名誉とともに際限なくお金を追い求め、それらを手に入れたとして、引退した途端に周りから人が引いて行き、散歩もままならず、味覚も衰えるほど不健康な60歳、70歳の、まさに不幸な自分は、今の私の想像範囲にない。
家族で過ごす時間が十分にあり、皆一切の病気がなく、日常の僅かな変化に季節の移り変わりを感じ、腹を空かすための運動ができる健康な身体で、四季毎の旬の味を堪能できる毎日こそが、私にとっての優雅な暮らし、贅沢を意味する。

「幸せは、ささやかなるが極上」これが、私が2年間で出した結論である。

無論、私もある時期は経済的向上を目指して一定の努力をした。その上での結論であることは付け加えておこう。今後あらゆる困難に直面してもそれらを克服し、充実した人生を過ごして行けるという自信の裏づけは、濱田ゼミでの2年間を含む過去の葛藤に依っている。それ故、庶民にとって安くはない学費を投じ、敢えて厳しい環境に2年間も身を置いた後、幸せの定義は自分自身が決めるもの、との思いを強くした方がいたなら、それも極めて価値ある自己投資であったと私は思う。
欲する対象が地位や名誉や莫大なお金であっても、あなた自身が濱田ゼミでの切磋琢磨の中でたどり着いた答えであれば、それに敬意を表したい。私もお金は大好きであり、知足安分の精神で今への感謝を忘れさえしなければ、やっぱりたくさんあった方が良いとは思う。
ただ、人生における実質的な自由時間は短く、できることは限られている。だからこそ、世間や他人に惑わされることなく、真に自ら選び取った人生を歩んで行くべきである。

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  井ノ上 大輔 (第3期生)

    東証一部上場企業

      上席執行役員


現役濱田ゼミ生、およびこれから濱田ゼミを目指されるみなさんへ

私は2008年4月より2年間、立命館のMBA(Finance & Accounting コース)でお世話になりました。入学当時の願書には志望動機として、「ファイナンスやアカウンティング分野をこの機会に再度体系的に学びたい。将来の社内におけるキャリアプランとしてはCFO職を目指している。」と記述しています。しかし、実際にMBAで学び始めると、それ以上に濱田先生の経営戦略論や、前田先生の人材マネジメント系の講義に興味が広がり、結果として濱田ゼミの門を叩きました。そのおかげで、グローバル企業の経営をより幅広く、高度な視点から俯瞰して考えることを学びました。

立命館MBAの利点は、第一線のビジネス界で実務経験の豊富な先生方が多くいらっしゃることですが、濱田先生はその代表格だと思います。先生やそこに集まる様々な経歴のゼミ生(先輩・同期)からいろいろなことを吸収してください。

また、社会人のみなさんは時間のやりくりが大変だと思いますが、是非高い目的意識を持ち、仕事と勉強を両立してがんばってください。



Kondoshi001_2 近藤 淳 (第3期生)

    アジアプランニング株式会社 代表取締役

    京都大学大学院 経済学研究科博士後期課程院生

一瞬も一生も美しく生きる為に

組織で頭角をあらわす、起業する、会社を立派に経営する。

濱田ゼミの門を、叩かれる方の想いは様々でしょう。ここはビジネススクールです。学術と実学が交差する複雑なスクランブル交差点なのです。

経営学を修めれば経営は出来るのでしょうか、否です。しかし経営学を経営に生かすことはできると思います。ここには学問の師も、経験豊かな経営者も、優秀な組織人も存在し、仲間として切磋琢磨しています。一瞬を有意義に、一瞬の連続である一生を美しく生きて下さい。



Nisimurashi001  西村 勝利 (第3期生)

    伊吹正化学工業株式会社 

      代表取締役専務




三方よしから経営理念へ

当社は、入浴剤や消毒剤など業務用品の製造販売を社業として参りました。近江商人の曾祖父が創業し、今日に至ります。知人の経営者から、明日からでも役立つ経営が学べる大学院と聞き、模擬講義に参加して入学を決めました。
他大学院の模擬講義は、理論に偏り興味が持てませんでした。結果として非常に満足しています。

近江商人に伝わる、売り手よし・書い手よし・世間よしの「三方よし」について課題研究に取り組み、辿り着いたのが「利より義」という経営理念です。今後の道筋と、次世代に継承する理念が明確になりました。立命館MBAは、後継者として不安のある人、企業で要職にある人、ベンチャーをめざす人、それら全ての要望に応える大学院だと思います。



Image0001  廣瀬 聡 (第3期生)

    大日本スクリーン製造株式会社

      新規事業企画室 課長

新規事業のためのMBA活用

昨今の半導体や液晶、印刷産業など、当社経営を取り巻く環境変化のスピードは非常に速く、自社のリソースだけに拘った過去の経営スタイルでは事業拡大どころか、既存事業の継続すら危うい状況になっています。これからの企業人は事業提携やM&A、IFRSによる経営管理など、より高度でグローバルに活用できる専門知識と経験が必要であるとともに、経営者と同じ目線でスピード感をもって企画・提案できる人材が不可欠です。そのような中、立命館MBAで習得した知識やコンセプトは専門性を高めるのに非常に有用であったことは間違いないのですが、濱田先生のゼミや戦略経営講義でご教示頂いた『経営=人間力』の考え方が一番重要であり、現在、社内の企画や提案だけでなく、先方との交渉を行うときのベースコンセプトとなっています。 



Mizuhatasan   水畑 卓也 (第4期生)

    東証一部上場企業
 




立命館大学大学院及び、濱田ゼミで私が得たもの

法人営業に従事する私は、自身の営業活動の在り方について、大きな課題を感じていました。具体的には経験や勘に頼った営業手法の限界が近い事を課題として捉え、自らの変革を求めて立命館の門を叩きました。
立命館を選んだ理由は、関西圏の様々な大学の中で、濱田教授のビジネス界での豊富なご経歴及び、受講生に向けたメッセージを拝読し、直接教えを請いたいと思ったことが一番の動機です(本内容は実は初告白です)。
従って入学後、無事、濱田ゼミの一員に加われたことは私にとって大きな喜びでした。

大学院での2年間は、私にとって非常に刺激溢れる充実したものとなりました。濱田教授には講義及び、論文指導を通じて、直感力、課題発見力、分析力などMBAとして必須のエッセンスを学ぶことが出来、大変感謝しております。
卒業後も変わらず熱い指導をお願いしたいと考えております。

卒業を目前に迎え実感することですが、それぞれバックグラウンドが違うメンバーと本学を通じて、知り合うことが出来たことが自身にとって、最も大きな財産になったかも知れません。
それぞれ想いを持った本気の人同士が意見を闘わせ、お互い切磋琢磨し、向上する関係性が道場に通ずるところがあると思います。
その意味では、濱田ゼミは最高の「プロフェッショナル養成道場」であると確信します。

Takishitasan_2   滝下 隆義 (第6期生)

             大日本スクリーン製造株式会社

継続的な学習を

立命館大学MBAを修了してから、1年が経ちました。在学中の忙しさは書くまでもないかと思いますが、修了してからの1年も忙しさを感じる間もないほど早く経過しています。自社の長期ビジョンを検討するプロジェクトに参画させて頂いたり、新規事業を起こす部署に配属されたり、と環境の変化が多かったのが大きな要因です。在学中に鍛えられたお蔭で、直ぐに対応することができています。直接的には事業開発やアカウンティング、企業分析等の授業が役に立ちましたが、基礎体力と例えれば良いのでしょうか、ゼミで幅広い視野を身につけられた事が大きいと思います。

濱田先生には大変感謝しております。先生は実践重視で定評がありますが、まさにその通りで現在の自分の支えになっています。私が立命館MBAに行くことになったのは、会社からの推薦でした。製造業を主としている当社ですが、それまでの仕事を通して日本の製造業の限界をぼんやりと感じていました。ゼミが決まった直後から先生のご指導によってそのぼんやりとした課題が、次第に明確になっていくのが実感できました。さらに論文を通じて、自分の思いや解決のヒントを書き上げることができました。ゼミによってタイプは異なると思いますが、自主性を重んじながらご指導いただく方法は一過性のものではなく、自分自身のスキルとして身につけられたと思います。

苦労して書き上げた論文ですが、先日、ふと目を通す機会がありました。改めて見直すと、わずか1年前に書いた論文ですが、書き直したい気持ちに駆られました。製造業復活への思いは入学前、在学中、そして修了後の今も変わりはないのですが、業界を取り巻く環境がこの1年で変わっており、自分にも変化が起こっているからだと思います。これからのビジネスで、安定したビジネスモデルを作るのは困難だと思います。変化についていく、若しくは変化を自ら起こす企業が生き残る世界であって、過去の成功にとらわれている企業は淘汰されていく。私も現在のスキルに満足せず、学習を続け、自分の立場で精一杯もがいてみたいと思います。

最後に、これから濱ゼミに入ゼミしようとしている方へ。ゼミは長いようで短い時間です。自分の思いを素直にぶつけて悔いのない時間を過ごしてください。きっと修了後、自分の糧となります。

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