オーナーシップ(創造人材特殊講義)U5
授業コード・科目名・クラス | 開講期間 | 曜日・時限 | 単位数 | 担当者名 |
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30470:創造人材特殊講義 (U5) | 後期 | 4Q 水 6-7時限 | 2 | 濱田 初美 |
- 授業の概要と方法
- オーナーシップは、経営者が持つべき見識について学ぶ科目である。
現代の経営者には様々な難題が降りかかる。企業が岐路に立つ時、経営者の知恵と勇気、リーダーシップが問われる。
的確な決断を下し戦略実行を指揮し、企業を発展に導く経営手腕を身につけることが本講義の目的である。
資本政策、ビジョン・ミッション・ストラテジー、企業文化、ビジネスモデル改革、統括会社、
コーポレート・ガバナンス、コンプライアンス、経営の継承も考察する。 - 受講生の到達目標
- ※原則として、変更されることはありません。
- 1.企業集団のリーダーとしてふさわしい見識、能力、人格を理解できる。
2.内外のファミリービジネスの好例を調べ、プレゼンすることができる。
3.企業不祥事の発生とその背景を理解し、有効な防止策を提案できる。
4.為政者の教養とされる貞観政要を学び、企業経営に活かす発想ができる。
5.将来の代表取締役社長就任、会長退任時を想定し、所信表明演説ができる。 - 事前に履修しておくことが望まれる科目
- 競争戦略、経営政策、戦略経営の実践
- 授業スケジュール
- ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。
授業回数 テーマ キーワードあるいは文献等
1 激変する経営環境の俯瞰 アサインメント:日本企業の生き残り策
フォーカス・クェスチョン:長期繁栄企業の特徴
キーワード:オーナーシップ、企業の存在意義2 ファミリービジネス(同族企業)、企業の基本理念 ケーススタディ:日本の財閥(三井、住友)、近江商人
アサインメント:長期繁栄企業の家訓
フォーカス・クェスチョン:数世紀を生き抜く企業像
キーワード:オーナー、同族企業、ファミリービジネス、ファミリー憲章3 所有と経営と執行の分離、コーポレート・ガバナンス ケーススタディ:不二家、山崎製パン
アサインメント:好ましいファミリービジネス(尊敬する企業オーナー)
フォーカス・クェスチョン: 資本政策、企業統治の仕組、国家と企業の繁栄
キーワード:資本政策、IPO、パブリックカンパニー4 コンプライアンス ケーススタディ:石屋製菓、赤福、雪印
アサインメント:企業不祥事事例の探索
フォーカス・クェスチョン:経営者としての倫理観、企業不祥事の発生対処策、恒久的予防策
キーワード:東インド会社、ダウンサイドリスクからの立ち直り
*小テストを2時限目に実施する。欠席者は減点対象とする
*但し、やむをえない事情の場合は、別途指示のレポートに代替可5 オーナーが陥る三つの罠 ケーススタディ:GEとIBMにおける後継者の選任
アサインメント:適切な後継者選任の事例
フォーカス・クェスチョン:企業継承のタイミング、退任メッセージ
キーワード:オーナー交代、ギリシア神話6 古典(貞観政要:草創と守文)に学ぶ アサインメント:貞観政要を読み、好きな三節を抽出。ディベートの準備
フォーカス・クェスチョン:草創と守文、どちらが至難か?
キーワード:草創と守文、中国故事7 オーナー経営者によるゲスト講義:内定次第、シラバスに発表 ケーススタディ:ゲスト講師の企業
アサインメント:オーナー企業の課題
フォーカス・クェスチョン:ゲスト講師への適切な質問を用意
キーワード:持続的繁栄8 社長就任(会長退任)のロールプレイング
オーナーシップ最終纏め講義アサインメント:社長就任(会長退任)時を想定した所信表明演説(退任の挨拶)
フォーカス・クェスチョン:他受講生の発表に対し適切にコメントをすること- 授業外学習の指示
- 授業の方法
- 最新情報を反映したケースタディを機軸に、第一線講師も招聘し講義を進める。ゲスト講師の講義日程は、初回講義時に提示する。事例の陳腐化等の場合、変更がある事を予め了解されたい。
経営のフレームワーク解説とケーススタディ、受講生の課題発表、ディスカッション等を組み合わせ講義を進める。
- 成績評価方法
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種別 割合 評価基準等 定期試験(筆記) 0 %
レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)0 % 平常点評価
100 % 8回中6回以上出席、課題提出とプレゼンを単位認定の必須要件とする。
授業への主体的参加(小テストを含む):50%
課題提出とプレゼンテーション内容等 :50%
受講および研究に関するアドバイス
- 経営者や経営幹部を目指す院生、事業継承者、起業予定者の受講がふさわしい。本講義は2回生の受講が望ましいが、競争戦略と経営政策の単位を取得した1回生の履修も可とする。
現代の経営者は、企業を牽引する重責を担い、社内外から度量と見識を問われる。円高、税制、資源エネルギーの高騰、新興国台頭、環境問題、労使関係、M&Aなど難題は次々に降りかかる。コーポレート・ガバナンス、コンプライアンス、ケーススタディを含めて講義を進める。自身の力量とスタンスを真摯に考え、飛躍の契機として欲しい。
- 参考書
書名
Title著者
Author出版社
PublisherISBNコード
ISBN Code備考
Comment指導者とは リチャード・ニクソン 文藝春秋 978-4163406305 絶版 地政学入門 曽村保信 中公新書 978-4121007216 帝王学 貞観政要の読み方 山本七兵 日本経済新聞社 978-4532190453 貞観政要のリーダー学 守屋 洋 プレジデント社 978-4833417778 同族企業はなぜ強いのか? ダニー・ミラーほか ランダムハウス講談社 4-270-0072-4 絶版 それでも企業不祥事が起こる理由 國廣 正 日本経済新聞出版社 ISBN978-4-532-31616-7 コンプライアンスの実務書 - 備考
- 講義資料(毎回配布予定)
- 参考になる WWW ページ
- http://www.ritsumei.ac.jp/mba/curriculum/management/2012/
戦略経営の実践:経営者リレー講義(2014年開講)を受講予定の方は、オーナーシップを受講してください。
- その他
- 事前欠席連絡、課題提出等は、eメールアドレス宛に送信してください。